先日、10月からスタートした小学生たちのレッスンで、声を出すことや、できないことをできるように頑張ることの大切さを知ってもらおうと、『全員達成』を目標に、チャンスボールをレシーブして自分でキャッチするというドリルをやりました。 最初はミスが続いて、こりゃ無理かなー?と思っていたら、3人連続成功、4人、5人…となり、あと2人!となったところでミス…。 すると、「あー」という残念そうな声。 「全員で達成するためにはどうしたらいい?自分だけができてもアカンやろ?」 「教えてやる!」「応援!」 という答えが返ってきたので、 「じゃあ、みんなで励ましあって頑張ろう!」 あと1人となると、上手な子でも失敗します。 「誰でも失敗するんやで。せやから、他の人ができないことを責めたりせずに、応援してあげよう!それがバレーボールやで」 というと、 成功するたびに「ナイス!」「よっしゃ!いける!」と声が出始め、ついに全員達成すると、 「やったー!」とみんなでジャンプして喜ぶ姿が…。 「これは使える!」と思い、別のキッズレッスンでも試してみると…。 まったく正反対の事態に…。他人の失敗にも成功にも興味を示さず、当然応援することもなく…。 同じ練習やのに、真逆の効果…。 小学生指導の難しさを実感したのでした。 なぜ、こんなに違いが出たのか? カギは上級生だと、僕は思いました。成功例の小学生たちは、上級生が積極的に下級生たちに声をかけ、それに引っ張られる形で徐々にみんながワンチームになっていきました。 もう一方は、5年生が2人いて、とても上手なんですが、とてもシャイで、なかなか声が出せません。そこで、その5年生を外で見学させると、4年生の女の子がいきなり周りに声を出し始め、周りに教えたり声をかけ、「次、成功させような!」と。 上級生に遠慮してたのかもしれません。小さな子供社会にも、上級生を差し置いてでしゃばってはいけないという気持ちが備わっているんだなー。だからこそ、上級生の責任というのは大きいんだなーと実感しました。 子供に限らずですが、活発な子もいれば、消極的な子もいて、それが個性なので、活発な子を是とする風潮はよくないことだと思います。一方で引っ込み思案な子の生かし方や、個性の伸ばし方は、僕にとっては非常に難しいものです。下手くそ出身なので下手くその気持ちはよくわかるんですけど、消極的出身ではないので…(笑) まだまだ勉強しなきゃいけないことがいっぱい。 この消極的集団をどうやって変えていくのか?いろいろチャレンジしてみたいと思います。
top of page
bottom of page
Comments