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話を聞く子、聞かない子

日々レッスンしている中で、僕はよく「話聞いてー!」「話聞いてんの?」「話聞いとったん?」と言うことがあります。


実に多くの子が話を聞いていないからです。


学校の勉強でも、塾に行ってカバーしてるなんて子も多い。


ここからは、僕の個人的な考えです。


話を聞ける子は、塾に行っても行かなくても成績はいいし、話を聞けない子は塾に行っても行かなくても大して成績は上がりません。


バレーも話を聞ける子は、どんどん成長して上達しますが、話を聞けない子は大して上達しない。


それでも塾やスクールに通うのは、保護者や本人が『救い』や『安心感』を求めているから。


塾に通ってることで、成績がちょっとだけ上がってる。ウチの子はアホやから、塾に通うことで、かろうじて今の成績をキープてきている。塾を辞めたら、余計に勉強しなくなる。と思っている親も多い。


僕も塾に通ってましたが、やめてからの方が成績は上がりました。バレーをたくさんやるためと、塾をやめたから成績が落ちたと言われたくなかったからです。プライドというか、自覚というか。


勉強じゃなくて、大好きなバレーなら話を聞けるけど、『勉強』というだけで、脳が拒否反応を起こしてシャッターを下ろしてしまう場合は一種の『学習障害』かもしれません。この場合は、好きなことに没頭させる道の方がいいのかも?


具体的に『話を聞く』とは、どういうことか?


僕は2種類あると思っていて、「絵が浮かぶか?浮かばないか?」


僕が「左足で立って、右手は高くして…」と説明している時、話を聞ける子は、自分が左足で立って、右手を高くしている絵が浮かびます。話を聞けない子は、頭の中にマンガのような吹き出しがあって、「ひだりあしが…みぎてが…」と文字が浮かぶのだと思います。なので、理解するには、一回ノートのように書き出して読み返していきながら、ちょっとずつ理解する…。ところが、話というのは、どんどん進んでいくので、理解しようとすると集中しないといけないので、次の話が聞こえなくなる。


ひとつひとつゆっくり理解しようとすれば、話が飛び飛びになってしまい、何が何やらわからなくなります。一方で、とりあえずひと通り文字にしてしまって、後から理解しようとすると、記憶が曖昧になり、右だったか左だったか??とわからなくなる。


結果=話を聞いてない


となるんだと思っています。


じゃあ、どうすれば話を聞けるようになるのか?


わかりません。


絵が浮かぶようにトレーニングすることでどうにかなるものなのか?文字を追いかけて、後から時間をかけて努力することでカバーするのか?


ただ言えることは、みんな話を聞くことはできるのです。


『会話』ができるんだから。


友達が今日あったおもしろいことを話して、同じタイミングで笑えるってことは、絵が浮かんでいるからであって、テレビを見ながら同じ箇所で笑うのは、絵が目の前にあるからです。


ってことは、みんな『話を聞ける素質』はあるわけです。


たぶん、邪魔をしてるのは『拒否反応』なのかも?


先生の話、大人の話、勉強の話となると、途端に話が聞けなくなる。


子供の中にヒエラルキー(ピラミッド型の身分制度みたいなもの)があって、自分がピラミッドのどこにいて、その地点より上にいる(と思っている)人に大して、「怖い」とか「怒られる」とか思ってしまうとそうなる(聞けなくなる)のかも?


バレーボール教室を開催すると、「わかりやすかった!」と言われます。が、僕に習ってる子が、よそのバレーボール教室に行っても、同じように「わかりやすかった」と言って帰ってくるんです。どんな話だったのか聞くと、「それ、いつもワシが教えてることやん!」みたいな…(笑)


話を聞けない子は、人が代わり、言い方が変わることで、「わかりやすかった」と錯覚します。なので、塾に通って環境を変えて勉強することには、一定の効果はあるのでしょう。


一方で、話を聞ける子は、「あれ?関さんの言ってることと違うぞ。どっちが正しいんや?」と疑問を持って帰ってきます。そして、僕に質問をするのです。


塾もそういうこと。人が代わり、環境が変わり、教え方が変わることで、学校よりわかりやすくて、塾の先生はさすが教え方がうまい!と。。。


そりゃわかりやすいやろ。たとえ聞き流していたとしても一回は学校で聞いてる話やねんから。


自分の経験から話すと、僕はこう見えてそこそこ成績はよかったんです(^_^)v

高校の全国模試とかで数学で2回100点取って全国1位になったこともあるので!(自慢)←気持ちいいですよ!何万分の1位って数字が印字されるので。


話が逸れました。


僕は大人の話を聞くのが好きだったので、話を聞けた方だと思います。歴史の先生とか、織田信長の性格まで知ってるし、教科書に載ってないオモロイ話をいっぱい聞かせてくれるし、校長先生の話とかも、おもんない時も多いけど、ときどきためになる話もしてくれるし。なんなら、おもんない時も「話下手やなー。要はこういうことやろ?もっとまとめて話せばええのに」とか思ってたので、シャットアウトはしてなかったかと。。。


しょっちゅう職員室に呼ばれて怒られてるうちに、先生のことを友達というか、同等くらいに思っていたので、大人への拒否反応が薄くなっていたからかもしれません。


バレーはもちろん好きだったので、どうやったらサーブレシーブ上手くなるんやろ?どうやったらスパイクが強く打てるのか?と疑問を持ち、その頃はインターネットもなったので、先輩や先生に聞いたり、映像を見て研究するしかなかった。(これは、『話を聞く』の次の段階ですね)


スクールでも、僕のことを友達やと思ってる子は、拒否反応や恐怖がないので話を聞けるのだと思います。どこかで、『コーチ!』と一定の距離を保ち、『上の人』『別の世界にいる人』と思ってる子ほど、話が聞けないのかもしれません。


話を聞くって難しい。でも、話が聞こえたとき、違う世界が広がっていると僕は思います。


今、このブログを読んでるってことは、僕はこの世に…。あ、間違えた。ドラマの見すぎ(笑)


このブログをここまで読んでくれてるってことは、僕の話に興味を持ってくれたからですね。


普段「読書嫌い」「苦手」って言ってないですか??


この長〜いブログを最後まで読んだってことは、興味を持てば人の話は聞ける(聞こえてくる)ってことです。


話を聞く素質は十分にあります。聞くというのは、一方通行ですが、会話をしているように話が聞けるようになるといいですね。

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